物語より 第11番
バルキス女王の行列
Histoires No.11 La marchande d’eau fraiche
PTNA2022年D級課題曲
イベールの代表的ピアノ曲。作曲が完成したのは1922年。
《物語》は10曲の短い小品から成る。イベールはこの頃、中近東や西欧の国々を旅行したが、そこで感じた印象や、その土地々で聞き知った昔話が、非常に洗練された形で音楽に表現されている。これらは一貫して弾かれることもあれば、単品としてとりあげられる曲も多い。テクニック的にも音楽的にも親しみやすいので、個人的な楽しみに演奏するのもよいだろう。
それぞれのタイトルは曲の最後に添えられていることから、標題音楽としてとらわれ過ぎないように、という作曲者の意図がよみとれる。
X. バルキス女王の行列 Le cortege de Balkis:アジアが舞台。女王様が率いる賑やかな行列。煌びやかな雰囲気の中で物憂げな女王の表情が目立っている。女王様を見ようとしたひとりの子供を、警護の男たちが追いかけている。後半の細やかなテンポ設定も、曲の物語性をより一層ひきたてている。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
パリ生まれのフランスの作曲家。パリ音楽院の教育委員やローマのフランス学士院院長、1955年(65歳時)にはパリ・オペラ座総裁になるなど、重要で多忙な役職を歴任しつつ、旺盛な創作活動を行なった。 しばしばその作風は、軽妙、洒脱、新鮮、洗練などと言った言葉で評される。
PTNA2022年D級課題曲
イベールの代表的ピアノ曲。作曲が完成したのは1922年。
《物語》は10曲の短い小品から成る。イベールはこの頃、中近東や西欧の国々を旅行したが、そこで感じた印象や、その土地々で聞き知った昔話が、非常に洗練された形で音楽に表現されている。これらは一貫して弾かれることもあれば、単品としてとりあげられる曲も多い。テクニック的にも音楽的にも親しみやすいので、個人的な楽しみに演奏するのもよいだろう。
それぞれのタイトルは曲の最後に添えられていることから、標題音楽としてとらわれ過ぎないように、という作曲者の意図がよみとれる。
X. バルキス女王の行列 Le cortege de Balkis:アジアが舞台。女王様が率いる賑やかな行列。煌びやかな雰囲気の中で物憂げな女王の表情が目立っている。女王様を見ようとしたひとりの子供を、警護の男たちが追いかけている。後半の細やかなテンポ設定も、曲の物語性をより一層ひきたてている。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
パリ生まれのフランスの作曲家。パリ音楽院の教育委員やローマのフランス学士院院長、1955年(65歳時)にはパリ・オペラ座総裁になるなど、重要で多忙な役職を歴任しつつ、旺盛な創作活動を行なった。 しばしばその作風は、軽妙、洒脱、新鮮、洗練などと言った言葉で評される。