PTNA2004年B級課題曲
1867年から1901年にかけてこの作品集を書き上げた。抒情小品は生涯にわたって作曲されているため、グリーグの作風、ピアニズム、その変遷すべてがその中にあらわれており、作品群の中でも中心的な存在にある。
いずれも1分~6分程度の小品であり、ステージ用というよりは、主にサロンや家庭で広く親しまれていた。どの曲にも標題がつけられており、それぞれの曲に対して、一つの感情、気分、情景が表現されている。
1867年、第1集を発表したが、その後ピアノ、作曲、指揮など多忙だったこともあり、第2集が発表されたのは、その16年後であった。第2集から第10集はある一定の間隔をおきながら続けて作曲された。全10巻で、計66曲の作品がおさめられている。
抒情小品集 第1集 / Lyriske smastykker No.1 op.12
全10集中、最も易しいものだが、グリーグの洗練された魅力が凝縮されており、特に人気が高い。ピアノ初心者の教材としても適している。
4.妖精の踊り / op.12-4 "Elverdans":スケルツォ的な性格をもち、メンデルスゾーンの曲に登場する妖精の舞を想像させる。正しいリズムで、軽やかに奏する。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
ノルウェーの作曲家。グリーグはノルウェーの民族音楽から着想を得て、国民楽派の作曲家として注目された。初期の作風にはドイツ・ロマン派の影響が色濃く現れているが、後年、いわゆる「国民楽派」的な傾向を強める。戯曲の付随音楽をはじめ自国の英雄や民謡、風景などを扱った作品を多く残した。
イギリスのピアニスト。