W.A.モーツァルトのピアノソナタの動画集です。ピアノ・フォルテピアノなどの動画を集めました。
気品のある洗練された演奏。 「ピティナ・ピアノ曲事典」より
このソナタの最初の2つの楽章と終楽章のロンドは、本来、別個の作品であった。自作品目録を見ると、後者のロンドは1786年6月10日付けで《ピアノ独奏のための小ロンド》K.494として(翌年、単独で出版)、そして前者は1788年1月3日付けで《ピアノ独奏のためのアレグロとアンダンテ》K.533として記されている。これらは、同年、ロンドK.494の改訂を経て、改めて3楽章制の「ソナタ」として出版されたのである。これがモーツァルトの最終的な意図であるとして、現在でもソナタのジャンルに受け入れられている。
第3楽章、アレグレット ヘ長調 2/2拍子 ロンド形式。もともと小規模なロンドであったが、ソナタとして出版する際に、カデンツァ風のパッセージなどが挿入され、終楽章にふさわしく仕上げられている。また、対位法的な処理も加えられ、前楽章との統一がはかられている。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
オーストリアの作曲家。クラシック音楽史上もっとも有名なオーストリアの天才作曲家、演奏家。35歳のその生涯の中であらゆるジャンルにおいてすべて一流の作品を大量に作曲した。古典派音楽の代表であり、ウィーン古典派三大巨匠の一人である。称号は神聖ローマ帝国皇室宮廷作曲家、神聖ローマ帝国皇室クラヴィーア教師、ヴェローナのアカデミア・フィラルモニカ名誉楽長などを務めた。
モーツァルトの作品はほとんどが長調で、装飾音の多い軽快で優美な曲が多い。これは当時の音楽の流行を反映したもので、ロココ様式あるいはギャラント様式と呼ばれる。彼が主に使用していたピアノの鍵盤が沈む深さは現代のピアノの約半分であり、非常に軽快に演奏できるものであったことがその作風にも影響を与えていると考えられる。短調作品は少ないながらも、悲壮かつ哀愁あふれる曲調となっている。モーツァルトの作品の多くは、生計を立てるために注文を受けて書かれたものである。モーツァルトの時代に限らず、何世紀もの間、芸術家は教皇や権力者などのパトロンに仕えることで生計を立てていた。モーツァルトの作品はその時代に要求された内容であり、たとえば長調の曲が多いのはそれだけ当時はその注文が多かったことの証でもある。実際、父の死後は依頼者のない作品が生まれている。これは、聴衆の嗜好に配慮せよとの父による規制が無くなったため、モーツァルト自身の目指す音楽に向かうことが可能になったからである。交響曲などがそれに当たる。思想的には、フリーメーソンがパトロンであったこともあり、その影響が指摘されている作品もある。
また、「下書きをしない天才」とも言われ、モーツァルトが非凡な記憶力を持っていたのは多くの記録からも確かめられているが、自筆譜の中には完成・未完成曲含めて草稿及び修正の跡が多く発見されている。
ロシアのピアニスト。1962年ロシア・ロストフ生まれ。1983年ラフマニノフ・コンクール優勝。1991年2月ザルツブルグで開かれた第5回国際モーツァルトコンクール優勝。同年ブゾーニ国際コンクール 第4位、及びモーツァルト賞受賞。ロシア国内を始め、ヨーロッパ各地やアメリカ、南アフリカで演奏活動を展開。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より