シューベルト ピアノソナタ13番2楽章 動画集 | Mボックス

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シューベルト ピアノソナタ13番2楽章 動画集

シューベルト ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章の動画集です。

シューベルト ピアノソナタ 第13番 D664 第2楽章

シューベルト ピアノソナタ 第13番 イ長調 D664 / Op.120
第2楽章 アンダンテ

SCHUBERT Piano Sonata No.13 in A major D664 / Op.120
2nd movement Andante

シューベルトのピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章です。
全3楽章の小規模ソナタです。ソナタの中でも最も親しまれている1曲です。
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アルバム収録曲一覧

1. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / 小倉 貴久子

この音源は浜松市楽器博物館のご厚意によりALMレコードから2010年11月7日発売のCD「シューベルティアーデ」中の1トラックをご提供いただいたものです。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - 小倉 貴久子

日本のピアニスト、チェンバロ奏者。東京芸術大学を経て同大学大学院ピアノ科修了。アムステルダム音楽院を、特別栄誉賞"Cum Laude"を得て首席卒業。1988年、第3回日本モーツァルト音楽コンクール、ピアノ部門で第1位を受賞。1993年、ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門で第1位を受賞。1995年には同コンクール、フォルテピアノ部門で9年ぶり史上3人目の第1位と聴衆賞を受賞し話題を呼んだ。帰国後は、各回ごとにテーマを定めたユニークなコンサートシリーズを展開する一方、ソロ、室内楽、協奏曲などバロックから近現代まで幅広いレパートリーで活躍。また各ホール主催演奏会や音楽祭、ラジオ、TVの出演や録音も多い。現在、東京芸術大学古楽科にてフォルテピアノの非常勤講師を勤めている。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

2. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / 萬谷 衣里

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - 萬谷 衣里

日本のピアニスト。東京芸術大学・同大学院修了。ロストック音楽・演劇大学に留学し、国家演奏家資格を取得。2010年カサグランデ国際ピアノコンクールにて最高位を受賞したほか、リスト、シューベルト、ルーマニアの各国際コンクールで優勝・入賞を重ねるドイツを拠点に日本・ヨーロッパ各地にてリサイタル、音楽祭への出演、協奏曲のソリストとして活動している。現在ロストック音楽・演劇大学非常勤講師。シュ ベリーン音楽院講師。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

3. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / 大導寺 錬太郎

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - 大導寺 錬太郎

日本のピアニスト。東京芸術大学卒、同大学院修士課程修了。リクエストによるトーク付きコンサート、リサイタルを数箇所で開催、現代曲や室内楽にも力を入れている。
現在、(社)PTNA正会員、東京ミュージック&メディアアーツ尚美、山村学園短大及び埼玉県立大宮光陵高校非常勤講師。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より

4. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / ケンプ,ヴィルヘルム

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - ケンプ,ヴィルヘルム

ドイツのドイツのピアニスト、オルガニスト。作曲も行い、バッハの作品をピアノ小品として編曲したものも残している。

5. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / アラウ,クラウディオ

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - アラウ,クラウディオ

南米チリ出身でアメリカを中心に活動したピアニスト。20世紀を代表するピアノの巨匠として知られた。
1941年、カーネギー・ホールにデビューし、翌年より本拠をアメリカに移す。第二次大戦後は南北アメリカ、東西ヨーロッパ、アジアなど世界的に活躍(日本には1965年初来日)。最晩年までコンサート・録音を精力的に行い、文字通り「巨匠」の名にふさわしい活躍をみせた。

6. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / シフ,アンドラーシュ

知性的で穏やか、理性的な演奏です。

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - シフ,アンドラーシュ

ハンガリー出身のピアニスト。磨かれたタッチと、知性的でありながら愉悦感あふれる表現で、どドイツのバロック音楽及び古典派音楽を中心としながらも、ロマン派音楽までこなす傑出したピアニストの一人。優れた室内楽奏者としても知られる。室内楽団 カペラ・アンドレア・バルカ (Cappella Andrea Barca) の創設者、指揮者でもある。アンドラーシュ・シフの妻、バイオリニストの塩川悠子も第一バイオリン奏者を務める。

7. ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ / シューベルト,フランツ / ルプー,ラドゥ

提示部:0:00:00 展開部:0:04:37 再現部:0:09:11

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楽曲解説 - ピアノソナタ 第13番 イ長調 第2楽章 アンダンテ

シューベルト独特の愛らしい旋律に溢れた作品である。彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲であろう。作曲年代は1819年夏と25年の説があるが、いまだに結論はでていない。なお、いずれの年も、彼は上オーストリアに旅行しており、その地で書き上げたものと考えられる。旅先で知り合ったソプラノ歌手でピアノもよく弾く18歳の娘ヨゼフィーネ・コラーのために書かれたのだという。

後期の同じイ長調ソナタD959と区別して「小さなイ長調ソナタ」と呼ばれるこの作品は、3つの楽章全体に、いわば女性的なやさしい雰囲気が漂っている。しばしば技術的に容易であるとされるが、軽くなめらかな旋律を生かしながら伴奏部と内声をも充実させるのは、必ずしも簡単ではないだろう。

第2楽章:アンダンテ、ニ長調、3/4拍子。両端楽章のはずむようなリズムに比べて、夢想しているかのような静的な雰囲気をもつ楽章。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

作曲家解説 - シューベルト,フランツ

オーストリアのヴィーンの作曲家。「歌曲の王」と呼ばれている。

あらゆるジャンルに作品を残したが、歌曲とピアノ曲は音楽史においてきわめて重要である。生活のため長く学校教師を務めながら作曲し続けたが、彼の才能を認める多くの友人に恵まれ、生前から音楽家として高い名声を得た。31歳で夭折。ピアノ独奏曲は大別して、即興曲や幻想曲など自由な形式のキャラクター・ピース、ワルツなどの舞曲、そしてピアノ・ソナタがある。ピアノを用いた室内楽も佳作を残した。また歌曲においては、歌の旋律を和声的に支えるだけの従来の伴奏を脱却し、ピアノ・パートに深い音楽表現を与えて、歌とピアノのアンサンブルとも言える近代的なドイツ・リートを確立した。

シューベルトは、古典派ともロマン派ともその位置を定めがたい。現在のところ、ロマン派と呼ぶよりもヴィーン古典派に含めて語られることのほうが多い。 確かに形式の面では古典を踏襲しているし、ロマン派的な標題をシューベルト自身が器楽曲に付すことはなかった。また、独特の美しい旋律も古典派の語法からかけ離れたものではない。が、たとえばソナタにおいて、対比的な主題や動機労作よりも、和音の響きの微妙な変化そのものを課題とし、遠隔の調の音にあくまでさりげなく到達する手法には、すでにロマン派の音楽世界が開かれている。しかし、これらの作曲家が古典派の形式の伝統に憧憬と尊崇をもって取り組んだのに対して、シューベルトにとってまだそれは異化されない、なかば同時代のものだった。シューベルトのロマン性は、古典的形式と協和音の美しさの奥に隠されている故に、聴くものに緊張感を与えない。まさに、二つの時代の結節点をなす音楽である。

「ピティナ・ピアノ曲事典」より

演奏家解説 - ルプー,ラドゥ

ルーマニア出身のピアニスト。1960年より1968年までモスクワ音楽院に留学してスタニスラフ・ネイガウスらに師事。1966年第2回ヴァン・クライバーン国際コンクール、1967年エネスコ国際コンクール、1969年リーズ国際ピアノ・コンクールにおいてそれぞれ優勝者となった。1969年11月のリサイタルでロンドン・デビューを成功させたのを機に、以降はイギリスを本拠に国際的な演奏活動を行う。