ハイドン ピアノソナタ ホ長調 Hob.XVI:22 全楽章の動画集です。
1773年に作曲され、エステルハージ侯ニコラウスに献呈された6曲から成る作品13のピアノ・ソナタの2曲目で、全3楽章から成る。
第1楽章のホ長調は、アレグロ・モデラートの4分の4拍子。両手による主和音で開始する。冒頭の主題は、ターンのように装飾的な音に富んでいる。展開部(第25小節~)は、平行調にあたる嬰ハ短調の主和音の第1転回形を両手で奏して開始する。再現部(第42小節~)では、提示部では見られなかった約1小節のアダージョ(第54小節)が挿入されている。
第2楽章はアンダンテの8分の3拍子で、第1楽章の同主短調にあたるホ短調による。この楽章は3部形式で書かれているが、中間部(第29小節~)はまったく新しい素材ではなく、冒頭の主題を平行調にあたるト長調で提示して開始する。時折、右手の上声の長い音価に対し、下声が付加的に合いの手を打つ手法が特徴的である。また、左手が1拍目や拍頭に音を持たないこともある。
第3楽章のフィナーレはロンド形式。テンポ・ディ・メヌエットで、ホ長調による。ロンド主題に対して挿入される主題は平行調にあたる嬰ハ短調によることが多い。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
オーストリアの作曲家。古典派を代表するオーストリアの作曲家。たくさんの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれている。弦楽四重奏曲第77番第2楽章にも用いられた皇帝讃歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」の旋律は、現在ドイツの国歌として用いられている。
ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した(ただし在留ドイツ人として扱われた)。その卓越した演奏技術から20世紀最大のピアニストと称された。
楽譜を見ながら弾くスタイルだった。ヤマハのピアノを好んで弾いたピアニストでもある。