ハイドン ピアノソナタ イ長調 Hob.XVI:12 全楽章の動画集です。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
真正性が疑問視されている作品だが、1803年にハイドン自身が自作と認めている。初版はヴァイオリンとのデュエットで出版された。
第1楽章 イ長調 4分の2拍子 ソナタ形式。アンダンテ楽章ではあるが、古典的なソナタ形式で作曲されている。全体を16分3連音符による音形が支配しており、前半部分は複数主題の対照性ではなく、主調から属調へという転調プロセスによって成り立っている。後半部分(第21小節-)では属調から主調へという転調プロセスによって構成され、第38小節から前半部分が主調にて再現する。
第2楽章 イ長調 4分の3拍子 メヌエット。8分3連音符によって特徴づけられた主題によるメヌエット主部は、「主調→属調:属調→主調」という調性構造。これに対し、同主短調のイ短調ではじまるトリオ部分は、シンコペーションによって特徴づけられた主題によっており、「主調→平行調:平行調→主調」という調性関係によって成り立っている。
第3楽章 イ長調 8分の3拍子 (ソナタ形式)。主調→属調、属調→主調という調構造による2部形式という点ではソナタ形式と呼びうるだろう。ただし、後半部分(第29小節-)における主調回復プロセスは、わずかに7小節である。非常に簡潔な構成であり、わずか69小節(反復するので実質138小節だが)である。しかし、主題が奇数小節(4+3の7小節)で構成されていることや、その他諸楽想は偶数小節数+奇数小節数という不規則な楽節構造をもっており、ハイドン特有の音楽構造が見て取れる。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
オーストリアの作曲家。古典派を代表するオーストリアの作曲家。たくさんの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれている。弦楽四重奏曲第77番第2楽章にも用いられた皇帝讃歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」の旋律は、現在ドイツの国歌として用いられている。
日本のピアニスト。北鎌倉女子学園高等学校を卒業後、ロシア国立モスクワ音楽院へ留学。ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞、D級銅賞、G級金賞(東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞など各賞受賞)、特級グランプリ・聴衆賞受賞(文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞など各賞受賞)。国内はもとより海外での演奏会も多く、これまでに、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、日本各地でリサイタルや室内楽などの演奏活動を行う。また、国内外の管弦楽団と共演。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
真正性が疑問視されている作品だが、1803年にハイドン自身が自作と認めている。初版はヴァイオリンとのデュエットで出版された。
第1楽章 イ長調 4分の2拍子 ソナタ形式。アンダンテ楽章ではあるが、古典的なソナタ形式で作曲されている。全体を16分3連音符による音形が支配しており、前半部分は複数主題の対照性ではなく、主調から属調へという転調プロセスによって成り立っている。後半部分(第21小節-)では属調から主調へという転調プロセスによって構成され、第38小節から前半部分が主調にて再現する。
第2楽章 イ長調 4分の3拍子 メヌエット。8分3連音符によって特徴づけられた主題によるメヌエット主部は、「主調→属調:属調→主調」という調性構造。これに対し、同主短調のイ短調ではじまるトリオ部分は、シンコペーションによって特徴づけられた主題によっており、「主調→平行調:平行調→主調」という調性関係によって成り立っている。
第3楽章 イ長調 8分の3拍子 (ソナタ形式)。主調→属調、属調→主調という調構造による2部形式という点ではソナタ形式と呼びうるだろう。ただし、後半部分(第29小節-)における主調回復プロセスは、わずかに7小節である。非常に簡潔な構成であり、わずか69小節(反復するので実質138小節だが)である。しかし、主題が奇数小節(4+3の7小節)で構成されていることや、その他諸楽想は偶数小節数+奇数小節数という不規則な楽節構造をもっており、ハイドン特有の音楽構造が見て取れる。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
オーストリアの作曲家。古典派を代表するオーストリアの作曲家。たくさんの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれている。弦楽四重奏曲第77番第2楽章にも用いられた皇帝讃歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」の旋律は、現在ドイツの国歌として用いられている。