ベートーヴェン ピアノソナタ 第8番 op.13 「悲愴」 全楽章の動画集です。
横山幸雄 ピアノ演奏法講座
「悲愴」のタイトルで知られるこのソナタは、諸説あるものの、最近の研究では1797年から98年ごろに完成されたものとされている。初版はウィーンの出版社エーダーから「Grande Sonate Pathetique」のタイトルで1799年に出版されているが、自筆譜は消失してしまった。遅いテンポの序奏付きソナタは、一見するとベートーヴェンの新たな一歩のようにも思えるが、このようなアイデアは既に他の作品にも他の作曲家にもみられる。
第1楽章 ハ短調 4分の4拍子/2分の2拍子 序奏付きソナタ形式。Graveの序奏はフォルテ・ピアノ(fp)の指示によってディナーミクのコントラストが追求されている。音の持続性に優れた現代のピアノでは、この表現はほとんど不可能であろう。
第2楽章 変イ長調 4分の2拍子 Adagio cantabileの緩叙楽章。主要楽章のハ短調にたいして長3度下の変イ長調とるのはベートーヴェンの常套手段である。
第3楽章 ハ短調 2分の2拍子 ロンド・ソナタ形式。本来はヴァイオリンとピアノのデュオのためにスケッチされていたが、最終的にソナタのフィナーレ楽章となった。
「ピティナ・ピアノ曲事典」より
ドイツの作曲家。三大B。ドイツの作曲家。クラシック音楽史上最も偉大な作曲家の一人とされる。「楽聖」とも呼ばれている。その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けとされている。
身長は167cm前後と西洋人にしては小柄ながら、筋肉質のがっしりとした体格をしていた。肌は浅黒く、天然痘の痕で酷く荒れており、決してハンサムとはいえなかったが、表情豊かで生き生きした眼差しが人々に強い印象を与えた。
日本を代表するピアニスト
上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授